僻南のまほろばを歩く

佐伯地方は宝の山と海、本当のまほろばはここにある。

神話と信仰の旅

"樹木医"の道

2024.10.10 人工林に出会うとホッとするのが何だかおかしかった。 蒲江畑野浦は背後を円弧状の稜線で囲まれていてその標高は平均して500m超はあるのではなかろうか。最高点は590mに達するが、近くの神楽山や石草峰より高いにも関わらず、不思議な事に山の名…

お大師様のお導き

2024.04.15 雨曇りの中、畑野浦の「自伐の森」を再訪した。「自伐型林業推進協会」の著名講師と関係者が来訪し施行中の「作業道」の延伸現場を見学する為である。完成すれば津波避難路としても機能する事になる。 話は変わるが政府の施策である「ニューツー…

海に沈む山

2024.03.21 明石秋室がその眺望を絶賛した「旧入津坂峠」を越えると山の景色が変わった。ここまでの道すがら殆ど目にする事のなかった「山桜」が山肌にまるで淡雪が降ったように咲いている。山桜と言う言葉にもそこら辺の定番の桜と違って凛とした清々しいイ…

畑野浦を見て死ね

2024.03.03 畑野浦恐るべし。 畑野浦峠からの展望はいつ見ても素晴らしい。その中心に「入津湾」がある。かつて佐伯藩四教堂教授「明石秋室」はその絶景に驚嘆し漢詩「入津坂」を詠んだ。 そこから降って畑野浦の港に面する小さな山(131m)を訪れた。知人が…

尾浦物語

2022.11.18 畑野浦トンネルを抜けると、偶然、明石秋室(佐伯藩四教堂教授、御書物奉行、郡代奉行、当時藩随一の文人)の詩碑を見つけた。漢詩題は「入津坂(畑野浦峠)」、1815年10月、領内巡視の折に峠の茶屋で詠んだ。その漢詩のままの同じ時節の風景が眼…