義民の旅
「綱切り(晒しを八岐大蛇に見立てる)」と「湯立て(熱湯に手を浸し神意を問う故事に倣う)」は最大の見ものであろう。今年は床木「愛宕神社」の夜殿(よど)神楽は見物出来たものの、翌日の綱切りや湯立てを昨年同様見損なった。幸いにも後日、直川「肘切…
2023.06.07 柴田姓ルーツ探しは終わってはいない。こっちが火を点けてしまった「大入島三兄弟」の分住先の一つ「坂の浦」の柴田氏から突然電話を得た。直川仁田原の「黒沢地蔵尊」に縁あって、そこで柴田姓情報を見つけたと言う。 ここの和尚とは半年前に面…
2023.05.07 五月なのに何でこんなに寒い、と愚痴ると、苗代布子(のうしろののこ)じゃから仕方がない、と母が返してくる。苗代を作るこの時期は寒さが戻る事を言うらしい。布子(ののこ)とは綿入れのことを言う。自分では使った記憶のないこういう生活用語の…
2022.11.29 「馬鹿野郎。お前は何も分かっていない。」と一喝されてしまった。直川仁田原にある黒沢地蔵尊(宝盛山願王庵)を訪れた時の事である。 旧直川村の中央を久留須川が流れる。横川川が左岸から、赤木川が右岸から流れ込んでいる。その赤木川を遡っ…
2022.11.08 「友は静かに暮らしている」、とそのおばちゃんは早朝の無人駅のホームで告げてくれた。この正月に半世紀ぶりに奇跡的に再会していた旧友のその後についてである。おばちゃんの電車が来るまで暫し話をした。おばちゃんとはこの日初めて会った。 …